人とペットの災害対策ガイドライン

環境省は2月25日に「人とペットの災害対策ガイドライン」を公表しました。

あの3.11、東日本大震災では、置き去りにされたペットの問題が大きく取り上げられました。その教訓から今までの指針では、災害時はペットも一緒に避難することが前提とされた指針となっていました。

しかし、その後発生した熊本地震では、避難所でのペットの問題、鳴き声や臭いなど、によって避難した人同士でのトラブルも発生したようです。そのため、今回の指針では、ペットに関してはあくまでも、飼い主が普段から災害に備えた対応をしておくこくという視点からの指針となっているようです。

上のリンク先で公表された全文が読めますが、かなり長いです。ここでは、その中で、特に災害時のペットフードに関して書いてあるので、この部分に絞って考えたいと思います。


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愛犬のためのドッグフードと水を常備する

災害時の支援や救護に関しては、人に対して行うのが公的機関の基本であり、ペットに関しては主に飼い主が責任をもって対応できるようにしておく、というのが今回の指針のポイントです。

具体的には、普段からケージやキャリーバッグ等に抵抗せずにはいれるように慣らしておくことなど、しつけ面での対応が必要であるということと、特にフードに関しては、飼い主が普段からいざというときのための5日分以上の備蓄を用意しておくようにしてほしい、ということです。

確かに災害はいつ来るかわかりません。日本に住んでいる限り、北海道から沖縄の離島まで、いつ、どこで、災害に合っても不思議ではありません。

災害自体も、地震だけでなく、豪雨やそれによる水害、豪雪による孤立化、火山の噴火、などなど何が起こるかわかりません。

技術が日々進化している現在でも、まだまだ自然の驚異にはほとんど太刀打ちできないのが現状です。

と、頭ではほとんどの人が理解しているのではないでしょうか。

でも、それを実感している人はごく一部だと思うのは誤解でしょうか。実際に災害に遭遇しないと、なかなか実感することは難しいようにも思います。でも、それでは遅すぎる、これも誰もがわかっていることなのでしょうけど。

だから、「そのうち準備しよう」ではなく、「今すぐ準備しておく」ことを実行するべきだということは間違いありません。

そうはいっても、となりがちですが、実際にフードに関して準備することはそう大変なことではありません。

愛犬のためのフードと水を常に持っているようにする、ということだけです。

ドッグフードは愛犬専用のものが必要ですが、水は人間用にも持っていた方が良いので、犬もそれを兼用できます。

ドッグフードに関しては、ドライタイプ、あるいは缶詰のものであれば、ある程度保存期間も長いので、置いておくスペースさえあればあとは、常にストックがあるように購入しておくだけです。

つまりドッグフードの在庫管理を、なくなりそうになってから購入するのではなく、在庫が、例えば1週間分を切ったらすぐに購入するようにしておけばよいのです。

水に関しては、常にペットボトルタイプのミネラルウォーターなどを常備しておく、または非常時用の長期間保存が可能な水もあるようなので、そういったものを非常時用に持っておく、ということで対応できます。もちろん、この場合は消費期限の管理は必要ですが。

このように、愛犬のためのドッグフードと水に関しては、、ちょっとした管理の仕方に注意するだけで出来るのです。

でも、毎日手作りフードを与えている場合は、そうもいかないかもしれません。

市販のドッグフードを食べられる犬にしておく

新鮮な野菜や肉などを使っての手作りドッグフードは、犬のとっては最も理想的なフードになるかもしれません。でも、災害時のことを考えると、こういったフードしか食べられないことが、ネックとなってしまいます。

災害時に都度、犬のための食材を集めて、犬のためのフードを手作りで作る、というのはよっぽど条件に恵まれていないと出来ないでしょう。現実的には、ほぼ無理と考えた方がいいと思います。

普段手作りフードでも、市販のドッグフードも食べるような犬であれば、問題ありませんが、市販のドッグフードは一切食べない、という犬の場合は災害時の避難生活ではとても大変な状況になってしまいます。

そういう意味で、有効なのが市販のドッグフードです。

今は市販のドッグフードにも、いろいろな種類があります。

少しこだわった原料を使ったものから、グレインフリーのドッグフードまでいろいろとあります。

普段から、そういった市販のドッグフードを食べている犬であれば、そのドッグフードを上記のように管理すればいいだけです。

また、そういったドッグフードを食べなれている犬であれば、万が一、どこかボランティアの犬のための避難所的なところに預けられたとしても、フードで困ることは少ないでしょう。

そういう意味では、療法食など特別なドッグフードが必要な犬は、特にその犬のためのドッグフードを確保しておくことが重要になります。同様にアレルギーのある犬も専用のドッグフードが必要なのでその在庫管理はよりしっかりと行う必要があるでしょう。

災害時の避難所では、人間の食事だって思うようにはできない場合も多いでしょう。ましてや犬に対しての食事の支援は期待できないので、やはり飼い主さん自身がそのための対策をしておく必要があります。

いざというときの愛犬のためにも、普段からドッグフードや水の管理を考えてほしいと思います。

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